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米グーグルのAIスピーカー「グーグルホーム」の日本発売や米アップルによる

「シリ」を載せたAIスピーカーの開発が噂されており、「アマゾン・エコー」包囲網が

意識されるなかで、音声認識装置を手掛けるフュートレック <2468> [東証2]なども

押さえておきたい銘柄でしょう。

●「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が導くAI世界

 今後のAI関連相場を語るうえでは、やはりソフトバンクグループ <9984> の存在は大きい。サウジアラビアの政府系ファンドと共同で、テクノロジー分野への1000億ドル規模の投資を可能とする「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を率いる同社の一挙手一投足に注目が集まるのは必然です。また、コンピューター国内トップで、スーパーコンピューター「京」を開発した高度な技術力を背景にAI分野での展開を加速させる富士通 <6702> 、さらに昨年末トヨタ系のデンソー <6902> と包括提携を決めたNEC <6701> や、グループ力で一頭地を抜く日立製作所 <6501> も音無しの構えということはあり得ません。

 東京株式市場でもAIという最強テーマが再び本領を発揮する兆しにあります。元来、息の長いテーマですが、投資する銘柄の株価位置には留意しておく必要があり、柔軟なスタンスが求められます。銘柄も近視眼的にならず、常に広い視野を持つことがテーマ物色の心得でもあります。短期売買で対処する構えなら、現在進行形で水準を切り上げる銘柄に照準を絞るのが得策ですが、少し長いスタンスに立って、比較的安い水準に放置されている出遅れ銘柄にも目を配っておきたいところです。短期で値幅取りを狙うケースでは、値動きをみて機動的に“降りる”用意も大事。また、待ち伏せ的に銘柄を仕込むのであれば、時間的にはある程度辛抱する覚悟も必要となります。それを踏まえたうえで、ここからAI関連として注目される20銘柄を改めて列挙してみます。

●日本サード、イー・ガーディアンなどに勢い

 勢いがある“現在進行形の銘柄”としては、まず、AIやIoT分野を軸に海外IT企業の保守業務を受注する日本サード・パーティ <2488> [JQ]。エヌビディアとディープラーニング用スーパーコンピューター向けサービスで総括サポート契約を締結していることが上昇の原動力です。同じく上値追い態勢を明示しているFRONTEO <2158> [東証M]は米国での訴訟支援を手掛け、AIを活用したサービスに特長があります。独自開発したAIエンジン「KIBIT」やAIロボット「Kibiro」への引き合いが旺盛のようです。

 また、株式分割を考慮して実質的な上場来高値圏を走るイー・ガーディアン <6050> も非常に強い動き。同社はオンラインゲームやSNS向けに投稿監視などを手掛けていますが、AIの積極活用で利益採算が向上しており、大幅増収増益基調が続いています。電子商取引事業者向けにAI型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を展開していることもポイントになります。

●踊り場から再上昇狙うシグマクシス、インテリW

 目先やや上値が重くなってはいますが、ここまで上値指向が強かった銘柄としてシグマクシス <6088> [東証M]やアトラエ <6194> [東証M]があります。前者は三菱商事系のシステム開発から運用支援まで手掛ける経営コンサルティング会社でAI関連の案件が増加中、後者は求人サイトを運営しAIビジネスマッチングアプリ「yenta」を提供しています。上値を出し切った感触はなく、上昇一服からの再スタートに期待したいところです。

 足もとにわかに動意含みとなっているのがロックオン <3690> [東証M]。ネット広告の運用支援などマーケティングサービスを手掛け、リアルとネットを融合した企業と顧客のコミュニケーション円滑化を事業コンセプトに、AI分野に経営の軸足を置いています。業績面に難があり中期で投資しにくい部分はありますが、材料性に富み株価の瞬発力は特筆されます。インテリジェント ウェイブ <4847> [JQ]も上昇トレンドが鮮明、ひと押し入れて再度上値をうかがう展開が期待できそうです。口語や話し言葉による自然言語を適切に処理する、独自のAI技術を活用したソフトウエア新製品「OpAI(オーピーエーアイ)」が注目されています。

●画像認識でモルフォ、リアルワールドも好機

 一方、出遅れ修正前夜の銘柄を狙っていくのであれば、例えばモルフォ <3653> [東証M]。画像認識技術を強みとしており、ディープラーニング分野の開発に期待が大きい。エヌビディアとの連携も見逃せません。17年10月期は営業2ケタ増益見通しで、3月10日に発表した第1四半期業績が芳しくなかったことで売られましたが、既に底値鍛錬が利いています。また、クラウドソーシングの大手であるリアルワールド <3691> [東証M]も中段でもみ合っている今の状況は仕込み好機に映ります。同社はビットコイン関連株でもありますが、AI分野では音声・画像教師データの提供を可能としており、今後脚光を浴びる公算が大きそうです。

●ブロードバンドタワー、イノテック、安川情報などに穴株妙味

 このほか、穴株的素地のある銘柄として都市型データセンターを運営しAI分野にも積極的に踏み込むブロードバンドタワー <3776> [JQ]や、AIを活用したディーリングシステムに重心を置くインタートレード <3747> [東証2]、半導体商社でGPUやFPGA関連銘柄でもあるイノテック <9880> なども今は静かですが、今後テーマ物色の波に乗る場面に遭遇する可能性は十分にあると思われます。安川電機グループで同じくFPGA関連の一角でもある安川情報システム <2354> [東証2]も注目。同社は18年3月期大幅減益見通しにありますが、前期は期中複数回にわたる上方修正をしているだけに時価近辺は買い場かもしれません。

 また、引き続きAI関連物色の常連銘柄としてブレインパッド <3655> 、メタップス <6172> [東証M]、ジャパンシステム <9758> [JQ]、インターネットイニシアティブ <3774> 、ホットリンク <3680> [東証M]、サイオステクノロジー <3744> [東証2]などもマークしておきたいところです。

 最後に米グーグルのAIスピーカー「グーグルホーム」の日本発売や米アップルによる「シリ」を載せたAIスピーカーの開発が噂されており、「アマゾン・エコー」包囲網が意識されるなかで、音声認識装置を手掛けるフュートレック <2468> [東証2]なども押さえておきたい銘柄でしょう。




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